あなた様を待ちわびて・・・

巷には、薔薇が咲き誇り、根津美術館には美しい杜若が天に向かって居りますね。
さて、今日は装いについてしたためようと思っております。
昔、わたくしを育ててくださった育ての親でもある伯父様たちのお言葉です。
「全身で三色以上は使わない」
「よそほひ(装い)は、一緒にいる人のためにするものであって自分を誇張するものではない」
「景色に馴染むことが一番大事」
「良いものをずっと長く身につけよ」
「ハンカチは白。二枚持ち歩き一枚は自分のため、もう一枚はどなたかのため」
「身だしなみこそその人。着たいものではなく着るとどのような人に見えるかを考えるべし」
「本物と競わない。梅の時期に梅を着ない。桜の時期に桜を着ない、いつも本物を待ちわびる気持ちで一歩前を見ていなさい。軸も絵画も同じこと。」
など、、、わたくしにとっては素晴らしい言霊を残してくださいました。
よってわたくしもこの場をお借りして。「伝える」ことを喜びを持っていたします。
藤が美しいでしょう、菖蒲も美しいでしょう。
紫陽花を待ちわびて。。。